記事を書く面倒さ


前回に続き、以前書いた記事のコピペ。

前回はブログ運営の面倒くささの一因である、WordPress管理の煩わしさについて書いた。今回はその続き「記事(文章)を書く面倒臭さ」について。

めんどくせー理由は簡単で「完璧な記事」を求めてしまうからだ。

完璧な記事とは、誰が見ても理解しやすく、SEO的にもバッチリな記事だ。まあ、それは、どだい無理な話である。読者が持つ知識量も違えば環境によって正解も違う。そのすべてを網羅する記事を書くならば、とんでもない文章量になってしまうし、そもそも全てを書くスキルも知識も私が持ち合わせていない。

よって、良い塩梅で妥協しなければならない。大事なのはそのラインをどこに設定するかだ。

ライン設定を高くすればするほど、読者の満足度もSEO的評価も高くなるのかもしれないが、書き手の負担は増える。反対に設定を低くし過ぎると、単なる個人的なメモと違いはなくなる。

ブログで食べていくならば、なるべくライン設定は高いほうがいい。が、そうでないならば自由に設定すればいい。ということで、このブログでは最低ラインに設定し、更新のめんどくせーをなるべく無くすようにしていこうと思う。

## ラインを最低限にする

つまり、簡潔(手を抜く)に書くことで、記事を書く際のめんどくせーを低減する。

例えば、「WordPressで記事の自動保存を停止する方法」を、最も簡潔に書くならば……

タイトル: WordPressで記事の自動保存を停止する方法

“`
add_action(‘wp_print_scripts’, function() {
wp_deregister_script(‘autosave’);
});
“`

と、タイトル1行とコードを書けばそれで事足りる。それだけだ。何も問題はない。

## めんどくせーのはコンテクストの網羅

ライン設定を高くしてしまうと、こうはいかない。この記事では、WordPressの知識がある人には通じるかもしれないが、初心者には何のことか分からない。

また、コードの意味がわかっても、なぜそれをするのかの必要性がわからない。今回で言えば、自動保存を有効にしていると、データベースが肥大化していき…パフォーマンスにも悪影響……と、なる。

それだけではない、PHPのバージョンは?使用プラグインは?サーバは?などなど、あったほうが良い情報はいくらでもある。

そんなこと、すべて書いてられない。大変(めんどくせー)だから。

## じゃあ、EvernoteとかNotionとかで良くない?

全くもってその通り。検索汚染をするぐらいなら、非公開のメモアプリにでも書いておけばいい。

ではなぜ、わざわざネットに公開するのか? それは「人目に触れる可能性の効果」が欲しいからだ。この意識が最低限のクオリティを保つモチベーションになり、書き(まとめ)切る動機になる。ひいては、後に見返す必要が出たときの自分のためになり、同じ悩みを持つ人の助けにもなる。

## メモ的ブログと記事的ブログを分ける

とは言っても、しっかりまとめた記事も書きたい。けど、毎回それをするのは、めんどくせー。

なので、このブログはメモ的な使い方で気軽に更新していき、ある程度の量が溜まったら別のブログに記事としてまとめていくことにする。これなら、更新頻度とクオリティの両立ができるのではないかと考えたのである。

Twitterでやってろは最もなツッコミでその通りだけど、見返すときの検索がめんどくせーので……

以上。文章を書く面倒さは今も変わらないけど、記事を書いた数年前と大きく違うのはAIの進化。書きたいことを箇条書きでまとめてしまえば、あとはAIが文章に起こしてくれる時代。すごい。

コンテクストの問題は残るけど、こちらもAI進化の影響を大きくうける。「ググる」よりまずAIに聞くことが増えた。そしてAIの回答だけで終わることも。AIが各々のスキルや理解度に合わせて回答を作成してくれるようになっていくだろうし、冗長なコンテクストは読まれなくなっていくだろう。

それでも、過程や文脈を自分のために書いておこうと思い、またブログをつくった。見返すと当時の自分のことが知れて楽しいので。AIがばっさり切り落とす部分ほど、自分に取っては価値があると思う。